with the beatlele: 03.08. Any Time At All (131 J/D 32/213)

2009/07/23

03.08. Any Time At All (131 J/D 32/213)

『いつでもいいから好きなときに電話をおくれ
すぐにそっちへ行くよ』


日食という自然現象があった。

日食とは地球と太陽の間に月が入って、太陽全体あるいは一部分を隠してしまう現象。
(事前にマスコミで騒ぎになった悪石島は雨で見られなかったようだ。小笠原方面の船上からはきれいに見えていたみたい。その映像を見たけど全体が暗くなり周りだけが明るい。確かに神秘的だ。)



現代人でも神秘的な感覚が味わえるのだから古代の人々にとってはどれほどの出来事であったろうか。自然界に恵みをもたらす太陽が隠されてしまうってことは、神の怒りであったり何か恐ろしい出来事の前兆と捉えられていたかもしれない。

宇宙飛行士の毛利さんも子供の頃に日食を見たことがその後の人生に大きな影響を与えたと言っていた。
化学好きの少年であった毛利さんは学校行事を休んでまで兄と一緒に日食を見に行った。(たしか北海道に住んでいて見ることができたといっていた。)太陽が月に隠され全体が暗くなった瞬間、空一杯に星が見えたことで体全体で自然の大きさ、宇宙の不思議さ、人間の小ささを感じたと。それが将来科学者、さらには宇宙飛行士になろうという意思の原点になったと。

子供の頃に自然を、宇宙を体で感じることは非常に重要なことだと思う。
(本からの知識だけではだめで、体で感じることが大切。)

なにも日食なんていう大きな出来事でなくたって、何故空は青いのか、何故夕日は赤いのか、夜空には何で星が一杯あるのか、海は何故打ち寄せては引いたりするのか、何故色んな動物や昆虫や植物がいるのか、って思うだけでいい。
宇宙や自然を前にすればそういった疑問が湧いてその偉大さを感じられるはずだ。

人間なんて宇宙の中では如何にちっぽけな存在であるか、その宇宙を反映した自然って何て不思議で神秘的なものなのか、その自然の中でこうして存在していることが如何に確率が低いものであるか、その低い確率の中存在している自分ってのはどんなに意味があるものか感じられると思う。

『太陽が色あせてしまったら 僕が輝きを取り戻させよう
どんなことでもしてあげる
いつでもいいから 好きなときに電話をおくれ
すぐにそっちへ行くよ』


太陽が一時点で色あせたって、数分たてばまたもとに戻ってくれる。
宇宙や自然はいつだってそこにいてくれる。

ただ、宇宙や自然が我々の”味方”としてそこにいてくれるのは、少々横柄になり過ぎた人間の今後の処し方次第ではあるが。

<今後の日食予定(Wikipediaより)>
2010年1月15日 金環 アフリカ中部、モルディブ、インド南部、スリランカ、ミャンマー。日本でも西日本中心に部分的に欠ける
2010年7月11日 皆既 イースター島を含むポリネシア、チリ南部およびアルゼンチン南部
2011年1月4日 部分 
2011年6月2日 部分 日本では北日本を中心に見える 2011年11月25日 部分 
2012年5月21日 金環 日本では九州南部・四国・近畿南部・東海・関東。その他では部分的に欠ける
2030年6月1日 金環 北海道のほぼ全域で金環食。2012年5月21日の金環食とは同じサロス周期
2035年9月2日 皆既 日本でも富山と茨城を結ぶ一帯で見える






0 件のコメント: