with the beatlele: 13.17. Her Magesty (067 P/D 35/213)

2009/10/08

13.17. Her Magesty (067 P/D 35/213)

『女王陛下はとってもいい娘 だけどたいした意見をもっていない』

週末に皇居に行った。
東京に20年以上住んでいるのに初めてだ。

雨が続いていたがその日は晴れたのでどこか散歩に行こうと思ったのだ。いつもは井の頭公園や新宿御苑や代々木公園にに行くのだが、何かの折に皇居の話題が出て、一部は無料(皇居東御苑)で入ることができるらしく、じゃー丸の内での買い物がてら行こうってことになった。
無料部分以外も予約すれば見られるので今度見に行ってみよう。)

実際行ってみると城跡だった。江戸城跡だから当たり前だが城跡だ。ところどころに皇居に関連した建物はあるが城跡だ。

でもすごい。遠目には見ていたが、真近で見るてみると・・・感動した。
クレーンもない時代に巨大な石を積み上げて石垣にしている。ピラミッドと同じでこれも金字塔と呼んでもいい。お濠だってすごい。これもショベルカーとかない時代に人間が作ったのだ。人間は偉大だ。

一方で権力集中がすごいものを生み出すのだなとも思った。

ピラミッドにしてもローマの遺跡にしてもパリのお城にしても一部の人間に権力(お金)が集まったからこそ、膨大な資金と手間を注ぎ込むことで後世遺跡と称されるようなものが作れたのだ。
近代ではそこまで権力と金は一部の人間に集中していないし、道具が発達した結果で作れたものがほとんどだから、後世に遺跡として残せて人間の感動を呼べるものはないんだろうなーーー。
(ビートルズの楽曲は”遺跡”として後世の人間の感動を呼べるものだ。レコードやCDになったものやりマスターできたのは進化した道具のおかげだけど、歌詞や曲や演奏はまさに人間の手によって作られたものだから。そっかーー。現代の建物でもそれを設計した人や道具を考え作った人なんかは感動的だとも言えるな。まーー後は後世の人に考えてもらいましょう。)

で、この皇居に住んでいるのはもちろん天皇陛下と皇后様。




太平洋戦争を経た昭和天皇や現在の天皇陛下が、アメリカ軍の占領を受けその立場が危うくなった時にどう考えていたかは良くは分からない。自分の天皇としての立場がなくなったとしても国民を守ろうとしていたのか、占領前に他国を自国に併合していくことをどう考えていたのか。他の国々も他国を自国に併合していた時代だから当たり前だと思っていたのか。

いずれにしても紆余曲折の末、天皇は権力のない国民の象徴として残ることになった。
これってよかったと思う。日本という国の生い立ちを後世にも”具体的に”分かるようにしたのだ。単純な論理では必要ないかもって思うかも知れないが、そこに何かおまけみたいなものが、一見余分なものじゃないかって思うものが具体的にあるだけで、その余韻が周りに影響を与えて何かしらの感慨を呼ぶものになる。

ビートルズの”Her Majesty”もそういった曲だ。
”The End”でビートルズが完全に終焉を迎えたと思った後、この曲が流れる。それはエンジニアによる偶然の産物だったかもしれない。でもこの曲があるおかげてビートルズ終焉の余韻が広がった気がする。まだ何かあるんじゃないかと・・・・。

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